2015.11.19

【経費削減】第3回 経費削減を成功させる上手な時間の使い方とは?

経費削減を成功させる言葉「時は金なり」

会社を経営していると、経費削減は避けては通れない道です。

こと人件費の削減となると、社員をリストラしたり給料を下げたりという事を思いつきますよね?しかし、それでは社員のモチベーションを下げるばかりか、不安をあおる結果になりかねません。

本来人件費の削減とはそうであってはならないのだと、弊社の社長は常にコンサル先へ発信しています。

コンサル会社が推奨する「正しい人件費の削減」とは?

(1)経費削減の基本的考え方「時間はお金と心得る!」

弊社がコンサルティングで最も重要視している経費削減を行う上での基本的な考え方です。
これから経費削減をお考えの方はまず念頭に置いておいてほしい言葉ともいえます。

考え方の例1~業務にかかる人件費を考える~
「10km離れた得意先へ書類を届ける業務が発生した場合、郵送で送ればコストがかからないところを、わざわざ出向いて届ける事は交通費はもとより、人件費の面でもとても勿体ない仕事の仕方である。」
これは、書類の重要度(業務の目的)にも左右されますが、ここで最も重要なのはその社員が本当にすべき作業なのか?その作業は結果に結びつくのか?をしっかり考えて上司は部下に仕事をさせなければならないという事です。
考え方の例2~部下の成長を促す仕事の振り方を考える~
「上司の指示の出し方が悪く、部下やパートに無駄な作業を1時間させたら、その分のお金をドブに捨てているようなものだ。」

無駄な作業をさせないためには、上司は部下の仕事のしやすさ、能力を考えた上で仕事を振るようにする事が重要です。

(2)ブレない目的で効率化を目指す!この残業は本当に必要か?を考える

時間はお金と同じくらい大切です。では、実際どういう方法が良いのか?

ここでは、人件費の中でも特に多くの企業主が悩んでいる「残業代」を例に挙げて説明していきます。

これを制限できれば、人件費単価の圧縮効果が期待できます。

では、ただ単に定時で帰らせればよいのか?ここで、残業代を制限しようとして陥りがちな例をご紹介します。

とある会社の経費削減例
ある企業が経費削減を考え、ノー残業デーを徹底実施したところ、残業する社員は激減、残業代の削減に成功したかのように見えました。
しかし、生産性は下降、利益が減ってしまいました。経費削減の結果は失敗といえます。

【実施内容】
①定時になったら電気を全て消灯する。
②残業してしまった部署に再発防止の反省会を義務付ける。
③残業した社員が属する部署全体のボーナスを減給する。

お気づきでしょうか?この会社が失敗した原因は経費削減の目的がブレてしまったところにあります。
社員を少しでも残業させないようにとするあまり、ただ単に電気を消す、仕事途中でも帰らせるといった業務時間の短縮自体が目的になってしまっているのです。

本来なら「その仕事にこの作業は本当に必要であるか?」「もっと効率よくできないのか?」など残業せずに仕事を終えられる方法を社員一人一人に考えさせながら仕事をさせるべきであり、それによって仕事も時間内に終わらせることができ、残業代という経費を削減しつつ生産性も上がるといった本来の目的が失われてしまっています。

本来の目的さえブレなければ、業務の効率が劇的に改善されて、人件費の削減だけにとどまらず、続増収増益にも繋がるでしょう。

私達福島・郡山M&A支援センターでは、「仕事の達成すべきレベルまで至らなければ、売上の確保に支障をきたす事になる。」この言葉を念頭に置いた人件費削減を指導しております。

目からウロコ?上司と部下の時間の使い方の違いと共通点

「自分でやった方が早い」や「部下に失敗されると後始末が面倒」などの理由で部下でも出来る仕事を抱え込み、日々仕事に追われていませんか?

時間の効率を最大限にするという点では共通している上司と部下ですが、仕事の仕方は大きく変わってきます。

もちろん、パートやアルバイトよりも社員の方が高い給料を貰っているのですから社員はパートやアルバイトよりも良い仕事をしなければなりません。

幹部クラスともなれば、会社全体が良くなるために考える事、部下を成長させる事が仕事と言っても過言ではないくらいです。

コピーをとったり、表への記入などは部下の仕事と割り切って、成長を促すためにもどんどん任せて、空いた時間を自分自身のためのスキルアップに使うなど、時間を上手く使いこなしていきましょう。

合い言葉は「Time is money.」!で心に戒めを!

時間はお金と同じくらい貴重なものだから、決して無駄にしてはいけないという西洋のことわざです。同じ意味で「時は金なり」と言いますね。こちらの方が馴染み深いでしょうか?
私達M&Aサポートセンター郡山では、この言葉を常に意識して仕事をするような習慣づけを行っています。

また、コンサル先でも上司は部下の仕事のしやすさや効率的な方法などを最大限に考えることが仕事だと指導をしております。

この言葉を胸に、より満足のいく経費削減が行えるようご提案させていただきますので、人件費の削減でお困りの際は一度ご相談ください。