2026.06.26
大手M&A会社の提案に迷い、地元での相談を選ばれた不動産会社様の相談事例
福島県内で不動産業を営む企業オーナー様からのご相談です。
後継者不在を背景に、会社の将来や従業員の雇用を守るため、第三者への事業承継(M&A)を検討されていました。
複数の大手M&A会社から提案を受けていたものの、どこに判断を委ねればよいか分からず、地元の相談窓口である当センターへご相談いただきました。

数字だけでは決められなかった―地域との信頼関係をどう引き継ぐかが最大の悩みでした

「不動産業は地域との信頼関係が資産なので、単純な売却条件だけでは判断できなかった」
「誰が高く買うかではなく、誰に会社を託すのが良いのかを一緒に考えてほしかった」
「まずは地元をよく知る人に、自社に合った方向性を整理してほしかった」
提案内容や企業価値評価には納得感があった一方で、数字やスキームの話が中心でした。
そのため、従業員の処遇や取引先との関係、地域で築いてきた信用など、自分が本当に気にしていることについては相談しにくい状況にあったとのことです。
不動産業は、地域との信頼関係や長年の取引先とのつながりが大きな資産です。
そのため、「誰が高く買ってくれるか」だけではなく、「誰に会社を託すことが、自社や地域にとって最善なのか」を一緒に考えてくれる相談相手を求め、地元に密着した当センターへのご相談を決断されました。
- ■主なご相談内容
- 複数のM&A会社から提案を受けているが、比較・判断の軸が持てない
- 地域のネットワークや関連業者を踏まえた相手先候補を整理したい
- 従業員や取引先への影響を最小限にしたい
- 自社と相性のよいシナジーが見込める譲受先のイメージを明確にしたい
- どのM&A会社・どのプロセスで進めるべきか、客観的な意見が欲しい
■ご提案・サポート内容
まずは無料相談にて、すでに受け取られていた複数の提案内容を整理するところからスタートしました。
各社の提案の前提条件・相手先候補の業態・地域との関係性などを比較しながら、自社にとって「何を優先すべきか」の軸を整理しました。
- 自社の強み・地域内でのポジションの言語化
- シナジーが見込める譲受先の条件整理(業種・規模・地域性など)
- 各M&A会社の提案における論点・留意点の整理
- 今後の進め方(相談先・プロセス)についての方向性確認
また、地元ならではの業界事情や企業間のつながりを踏まえながら、「どのような企業と組むことで相乗効果が期待できるか」という観点についても一緒に整理しました。
■ご相談後の変化
ご相談前は、複数の提案を前にしながらも判断の手がかりがつかめない状態でしたが、整理を通じて方向性が見えてきました。
- 自社に合ったシナジーの条件が言語化できた
- 大手M&A会社の提案を評価するための軸が明確になった
- 地元ならではのつながりを活かした候補先を検討できる状態になった
じっくりとお話を整理した結果、「やはり地域の事情を深く理解している相談窓口と一緒に、納得のいくM&Aを進めていきたい」というお声をいただきました。
また、「単なる仲介ではなく、今後も継続して相談しながら進めていきたい」とのお考えから、無料相談を経て、次のステップである継続的なコンサルティング契約(伴走支援)へと進まれることになりました。
担当者コメント

大手M&A会社の提案は、豊富な案件情報や実績に基づいており、非常に参考になるものです。
しかし、その提案が本当に自社にとって最適な選択肢なのかを判断するためには、自社の強みや地域での立ち位置、従業員や取引先への影響、そして譲受企業とのシナジーを整理することが欠かせません。
特に地方企業のM&Aでは、地域の関連業者や金融機関とのつながりが、事業承継後の成否に大きく影響することも少なくありません。
「誰に相談するか」によって、見えてくる選択肢や進むべき方向性は大きく変わります。
当センターでは、M&Aを急いで進めるのではなく、まず現状や提案内容を整理し、経営者様が納得できる判断をしていただくための伴走支援を大切にしています。
「提案を受けているが、どう判断すればいいか分からない」――そんな方こそ、第三者の視点で一度整理することをお勧めします。
どうぞお気軽にご相談ください。
担当:佐藤 秀憲(中小企業診断士)









