2026.07.28
資金繰り悪化のリフォーム会社様が、資金ショート前にご相談した事例
福島県内でリフォーム業を営む企業様からのご相談です。
売上は一定程度確保できていたものの、工事代金の入金と仕入・外注費の支払いのタイミングにズレが生じ、資金繰りが徐々に厳しくなっていました。
「このまま資金繰りが悪化したらどうなるのか」という不安を感じ始めた段階でご相談いただいたことで、金融機関との調整や事業の見直しだけでなく、M&Aを含めた今後の選択肢についても考えることができた事例です。

仕事はある。でも、この先の資金繰りが不安だった

「今すぐ資金が尽きるわけではないが、この先が不安」
「銀行に相談するほどなのか、自分では判断できなかった」
決算書の数字だけを見れば大きな問題はないように見える――だからこそ、「相談するほどのことなのか」と一人で悩み、経営者様の精神的な負担も大きくなっていました。
それでも、「このまま状況が悪化する前に、何か対策を考えなければ」という危機感から、ご相談に至りました。
- ■主なご相談内容
- 入金・支払いサイトの整理
- 今後の資金繰り見通しの確認
- 資金ショート回避に向けた優先順位の整理
- 金融機関への相談・調整に向けた方向性の確認
- 固定費や事業内容の見直し
- 資金繰り改善だけが、唯一の正解ではない
- 事業を継続できている段階だからこそ、会社や事業の価値を活かした選択肢を考えられる
- 経営者自身の負担を減らすことも、会社を守る一つの方法になる
- 資金繰りの課題と、今すべきことが明確になった
- 金融機関との調整に向けた方向性を確認できた
- 「M&Aもありかもしれない」と、将来の選択肢が広がった
・入金と支払いのタイミングのズレによる資金繰りの悪化
・今後の資金繰りをどのように改善すべきか
・金融機関へ相談・調整する際の進め方
・現在の事業内容や経営体制に見直すべき点があるか
・資金ショートを避けるためにできる対策は何か
■サポート内容
まずは現在の資金繰りを整理し、「なぜ資金が不足しているのか」「今後どの程度の資金が必要になるのか」を確認するところから始めました。
目の前の資金繰りだけを見るのではなく、「今後も同じ状況が繰り返される可能性はないか」「事業を今の形のまま続けていくことが最善なのか」という点についても、一緒に整理していきました。
■「M&Aもありかもしれない」という新しい視界
今回のご相談は、もともとM&Aを検討することが目的ではありませんでした。
まずは資金繰りの改善や金融機関との調整など、事業を続けるために今できることを考えていきました。
その中で、経営者様は次第に、「資金繰りを改善して事業を続ける」以外にも、会社や従業員、そしてご自身の将来を守る方法があることに気づかれていきました。
こうした視点を持てたことで、「会社を売る」というM&Aへのイメージも変わり、「M&Aもありかもしれない」と、現実的な選択肢の一つとして考えられるようになりました。
資金繰りが悪化したから、すぐに会社を売却する――ということではありません。
まずは資金繰りを立て直す方法を考える。
そのうえで、事業を続けるのか、事業の形を見直すのか、第三者に引き継ぐのか。
早い段階で相談したからこそ、事業を続ける道だけにとらわれず、M&Aを含めた複数の選択肢を持って、これからのことを考えられるようになりました。
■ご相談後の変化
ご相談前は、売上があるにもかかわらず資金繰りが厳しくなっていくことに、不安を感じていました。
しかし、資金の流れや今後の見通しを整理したことで、今すべきことが明確になり、資金繰り改善だけでなく、事業の見直しやM&Aを含めた今後の選択肢にも目を向けられるようになりました。
「今すぐ結論を出すのではなく、資金繰りを立て直しながら、事業をどうしていくのが最善なのかを一緒に考えていきたい」とのご意向をいただき、継続的な伴走支援をさせていただくことになりました。
担当者コメント

「売上はあるのに資金が足りない」という状況は、受注から入金までに時間がかかる建設業・リフォーム業などでよく起こります。
表面上の数字だけでは判断しにくく、「まだ相談するほどでは」とためらう経営者様も少なくありません。
しかし資金ショートしてからでは、取れる選択肢が限られてしまいます。
今回も、最初からM&Aを検討していたわけではありませんでした。
資金繰りの改善を一緒に考える中で、「自分たちだけで事業を抱え続けることが本当に最善なのか」という問いに向き合い、その延長線上にM&Aという選択肢が見えてきました。
M&Aは、事業を続けられなくなった会社だけが考えるものではなく、まだ継続できている段階だからこそ検討できる選択肢でもあります。
福島県郡山市の福島・郡山M&A支援センターでは、「会社を売るべきか」だけを考えるのではなく、経営者様がこれからどうしたいのかを大切にしながら、現実的な選択肢を一緒に整理しています。
もちろん、相談したからといって必ずM&Aをお勧めするわけではありません。
「資金繰りが少し気になり始めた」「このまま続けて大丈夫か不安」――そのような段階でも構いません。
問題が大きくなる前に、一度現在の状況をお聞かせください。
担当:佐藤 秀憲(中小企業診断士)









