新しい事業承継の形「サーチファンド」
サーチファンドとは
サーチファンドとは、経営者を目指したいという優秀で意欲のある個人(サーチャー)が、投資家の支援を受けながら企業とM&Aを行い、自らが経営者として経営に携わります。
意欲のある優秀な経営者候補と後継者不足や、経営不振など様々な要因でM&Aを検討している中小企業をつなぐ、社会的意義のある投資の仕組みです。
1984年にアメリカで誕生したと考えられているこの仕組みは、近年は新たな事業承継モデルとして、日本でも注目を浴びています。
中小企業におけるサーチファンドの目的
サーチファンドの大きなメリットは、事業承継を考える企業の経営者自らがサーチャー(候補者)を指名することができることです。
一般のM&Aでは、希望する候補がなかなか現れなかったり、仲介会社企業が選定した先と売買するケースが多いです。
一方サーチファンドであれば、自らが選んだ候補者のため、企業や残された従業員にとって、最適な経営者を選べます。
また、福島県を含めた地方の中小企業にとって大きな問題である、経営者の高齢化や後継者不足問題の企業にとっては、大企業や都市部で活躍する若手経営候補者は貴重な存在になります。
福島県でのサーチファンド
2019年はサーチファンドという言葉を知っている人はほとんどいない状態でしたが、2020年からは事業者が増え始め、2022年度までにサーチファンドを活用した事業承継が各社で成立しました。
メディアでの掲載が大幅に増えている点で着実に注目度も高まってきています。
しかし、サーチファンドに対する認知度は以前よりは増えては来ているものの、一方で事業承継を考える売主やオーナーへの認知度はまだまだ低いように感じます。
当社では、福島県でのサーチファンドによる事業承継を積極的に取り入れており、サーチファンドを活用した事例の相談や実績が増えてきました。
サーチファンド実績
当社のこれまでのサーチファンド実績の一部です。
後継者不在という課題を抱えていた中、代表者自身の健康にも不安が出てきたことをきっかけに事業基盤が安定している内に事業承継を検討。
若い人材の首都圏流出が地方の課題としてある中、地方に魅力的な企業を作りたいという思いから予ねてより独立を希望。
代表者高齢に加え、身体面での不安もあったことから事業承継を検討していたが、社内には経営者としてリーダーシップ発揮できる人材がいなかった。
金融機関や大手自動車部品メーカーでの勤務経験を積む中で自身での独立意向が強く、M&Aでの独立を希望。
福島・郡山M&A支援センターとしてのサポート
福島・郡山M&A支援センターは、中小企業の経営に意欲がある方を応援しています。
後継者不在で悩む中小企業とのマッチングをしたり、サーチファンドとは異なりますが、M&Aの資金調達をご支援したり、場合によっては当社自身が資金的なご支援をすることもあります。
また、事業承継が実現した後も、ご要望があればしばらく伴走し、一緒に経営に取り組むケースもあります。
中小企業の経営に興味があり、前向きに取組みたい方は、一度、福島・郡山M&A支援センターにお問い合わせください。