2017.03.24
「資産」が「遺産」になる。
この言葉にある種の怖さを感じたのは神戸製鉄所の報道からでした。
これまで神戸製鉄所の成長を導いてきた、鉄鉱石と石炭を燃やして鉄を作る「高炉」の火が消えるというものです。
絶え間ない技術革新が製造業に断絶を迫っているのです。
今は良くても10年後、20年後は分からない怖さ。そんなものを感じました。
中でも、日立金属の平木明敏取締役の「未来永劫今の材料が使われると思うな。」という言葉が重く胸にのしかかってきています。
その言葉から、スーパーのセルフレジや介護施設で活躍する介護ロボットなど、近い将来確実に人間がいらなくなる時代が訪れることが予想されます。
そんな駆け足で流れゆく時代の変化の中で、未来を予想して適切に判断する力、そして正しいと思う道を進む覚悟がこれからの経営者に問われます。
また、企業によっては人員削減など傷みを伴う改革も、やむなき時があるでしょう。
しかしそれは生き残るためと割り切り、そのことを無駄にしないように経営者は努めていかなければなりません。
大きな判断ミスをしないように、徹底して勉強や情報収集を行い、「資産」が「遺産」になってしまっても生き残ってゆくための策は、常に模索してゆくべきだとコンサル先でも強く発信していきたいと思っています。