2017.04.7
日本企業による海外M&Aが拡大している。
その海外企業の買い取り額は10兆9127億円、案件数も627件と6%増え、過去最高となった。
例えば、ソフトバンクグループの半導体チップ会社の買取や、アサヒグループホールディングスのブランド、販路獲得などがそれらにあたりますが、国内市場が成熟する中、高い技術やブランド力、販路を持つ先進国企業などの買収で新たな収益源を確保する動きが目立ちます。
このことから最初に感じたのは「国内だけではもう頭打ちなんだろう」ということです。そうしてこれから先もずっと続くのだろうとも。
そんな海外M&Aは専門家の間で「成功率は2割程度」とされています。それでも拡大しているのは、今投資できないと世界の中で置いていかれてしまう、そんな疎外感からかもしれないという気がしてやみません。
私的には「攻め」に出ている業界が限られているのでこの数年で国内の事業が集約化されて海外に投資できる体力が出てくる業界が増えればいいと思っています。
しかし、せっかく買収出来ても買収額に見合った成果を想定通りに出せなければそのM&Aは、残念ながら2割から漏れたことになります。
買収先のブランド価値を示す「のれん代」が損失に転じてしまわないように、海外M&Aを探る際には買収後の戦略も重要になってくると考えます。
買収先の人事や経営管理などの巧拙がM&A成功のカギを握るでしょう。
福島・郡山M&A支援センターでも、そのことを念頭に置いてお客様がより良いM&Aを成功されるように、精一杯尽力したいと思っています。