事業承継【自動車修理・板金 – 運送業】老舗企業が後継者不在のため廃業を検討。M&Aを選択により事業を活かす形での継続を実現

M&A成約実績_case34
譲渡企業 譲受企業
事業内容 自動車修理・板金 運送業
所在地 福島県 福島県
売上規模 22,000,000円 1,000,000,000円

M&A成立に至るまで経営者様の課題

譲渡企業譲渡企業
成立後45年を迎える老舗企業の自動車修理・板金、車検取扱企業。
最盛期には売上100Mを超えることもあったが、近年の自動車保有の減少、耐久性の良化、他社との競合により売上は大きくダウンサイジングになっていた状況。
加えて、社長が難病で会社に出社することが困難となり、業績はさらに悪化していた。
後継者不在により、廃業を模索していたところで、当センターと関わりを持つこととなり、地域(ステークホルダー)の為、雇用維持の為、事業を継続できる方法を検討するに至った。
譲受企業譲受企業
県央にある運送業者。着実に事業拡大、業績が向上しているなかで、自社所有している大型車両の整備や車検費用を軽減させることを経営としての課題としてきた。
また、地域に対する貢献意識が高く、同業および関連企業の救済M&Aを数多く行っている企業。
今般、シナジーとして業種間マッチングが可能であること。既存の顧客に加え、自社車両の修繕に係るコスト削減などを論点として当センターからの紹介で売り手購入を検討してきた。

M&A成立に至るまでM&A成立に至るまで

売り手としては、現況での立て直しは難しいと判断している中で、従業員の雇用や既存取引先、金融他債務の未払いなどの問題から問題を解決する時間も限られていた。
買手としては地域貢献は勿論であるが、大型車の修繕や車検代などの外注コストの改善が急務であった為、双方のニーズがマッチするに至った。
本件スキームは当該売り手・買い手のみの問題だけではなく、銀行などの関係者の理解も必要となるなかで、関係者のスピードを持った交渉を行うことにより、一つ一つの問題を解決していきつつ、最終的に関係各位の合意形成を図ることで事業を譲渡する形式での成約に至った。
売り手としては従業員の雇用に加え、買い手グループ傘下に加わることで、今後の業績改善が見込め、買い手としては自社車両整備などによる販管費削減という効果を得るに至った。
なお、売り手は従業員の待遇を懸念していたが、特別な面談時間を設けることでスムーズな譲渡がなされた。
廃業を検討していた企業を一転、事業を活かす形として残したことが本案件の特徴である。